発達障害者はマルチタスク(二つのことを同時にできない)が苦手な方に克服する対策・特徴【ADHD・アスペルガー】

マルチタスク(二つのことを同時にできない)が苦手なADHD・ASDの方に伝える対策・特徴

ADHDやASDの方の、「マルチタスクが苦手」という特性をカバーするためにできる対策を考えてみました

日々多忙なビジネスマンにとって、複数のプロジェクト、複数の仕事を同時にこなさなければいけないことは、よくある状況ではないでしょうか。

 決められたことはその通りに進めることができるのですが、横から入り込んできたタスクには、何をいつまでにどこまでやればいいのか分からず、パニックになってしまうのです。

複数の仕事が同時に進んでいくマルチタスクが、自分に向いていないと悩んでいませんか?

どうしてマルチタスクを苦手と感じるのか、理由を知ることが苦手克服につながります。

マルチタスクが苦手で辛い場合は、シングルタスクにスイッチして効率的に仕事を進めていきましょう。

次のようにお悩みではありませんか?

「マルチタスクが苦手だけれど業務上やらなくてはならない」
「どういう対策をすればADHDの特性をカバーできるの?」
「マルチタスクが苦手でもできる仕事は?」
「ADHDに関する具体的な仕事の悩みを相談できるところは?」

目次

発達障害者はマルチタスク(二つのことを同時にできない)が苦手な方に克服する対策・特徴【ADHD・アスペルガー】

ADHD・ASDの方がマルチタスクができないといわれる理由は?
ADHD・ASDの方がマルチタスクができないといわれる理由は?

マルチタスクとは?

複数のタスク(=作業)を同時に平行してこなすことをマルチタスクと言いますが、このマルチタスクの能力があればうまく乗り切れるという説があります。

多くの人は「特殊な能力で複数のことを同時に処理している」と思い込んでいますが、実態は異なります。

とても単純な例を考えると、人は脳が1つしかなく、またPCは両手でタイピングするため、同時に2通のメールを打つことはできない、ということは明白です。


マルチタスクは身に付けられるものなのでしょうか。苦手な人はどうすればよいのでしょうか。
こちらの記事でマルチタスク苦手を克服するシンプルな解決策をご紹介します。

シバッタマン

自分は就労支援で自分のトリセツを作成を作りました。マルチタスクができない理由は短期記憶が苦手だとわかりました。長期記憶は得意なんですけどね

マルチタスクができないといわれる理由は?

ごく短い期間の集中力は上がるのですが、この状態が続くと脳へダメージを与え、機能が落ちてきたり、脳細胞が死滅したりしてしまいます。

 これは、うつ病のリスクを増大させたり、新しい記憶がつくられにくくなったりと、認知症のような症状に繋がることが知られているものです。

マルチタスクとは、一般に、業務を並行的に進めたり、同時に処理したりすることを指します

ADHDの方が、マルチタスクを苦手とする理由として、以下の2つを挙げることができます。

ADHDの方の中には、「物事の整理整頓が苦手」という特性を持つ人が多いです。

このような特性を持つ場合、未処理の業務が増えると、タスクそのものを失念したり、スケジュールを確認せずに先延ばしにしたりしがちなのです。

また、ADHDの方は発想力に富むため、次々に新しいアイデアが浮かぶという特徴があります

新しいアイデアが浮かぶこと自体はよいことかもしれません。

マルチタスクが苦手なADHDやASDの方の悩み

マルチタスクが苦手なADHDやASDの方の悩み
マルチタスクが苦手なADHDやASDの方の悩み

マルチタスクが苦手なADHDの方は、様々な場面で困り事を感じやすいです。

ここでは、よくある困り事を3つ紹介します。

ASDの方は咄嗟の予定変更や、突発で発生するタスクに対応するのが苦手と言われております。

ADHDの方がマルチタスクに苦手な理由

ADHDの方は他のことに気を取られると約束や予定を忘れてしまう面があることと、物事を整理することが苦手な面があります。

発想力がある一方ですぐに別のことに気が向いてしまうので、スピーディーな動きができる一方で、事務のような一つの業務を行いながら、窓口対応のような別のことにも注意を向ける仕事の場合、それだけで注意が散漫になり、処理能力が著しく落ちてしまいます。

物事の整理が苦手なことによって、タスクそのものを忘れてしまったり、新しく入ったタスクがあると、優先順位を見失ってしまうことが多くあります。自分がやりたいことに注力して、他のタスクが先延ばしになる、なんていうことも珍しくありません。

結果として、複数のタスクを抱え込むと、それだけ抜け漏れや先延ばしが出てくる危険性があるのです。

これは決められた予定が急に変わることに対する不安があるからです。

ASDの方が苦手な理由

ASDの方は咄嗟の予定変更や、突発で発生するタスクに対応するのが苦手と言われております。

なぜ二つのことを同時にできない理由は?

なぜ二つのことを同時にできない理由は?
なぜ二つのことを同時にできない理由は?

 マルチタスクによって脳を酷使しているとき、脳は能力が圧迫され、細かなこともミスなく作業できるほどの余裕はありません。

 ですから当然、タスクはひとつずつこなしたほうが、上手く処理することができます。

 タスクは次々降ってきますから、複数のタスクを並行して行うこともやむをえないでしょう。

 何とかしてスマートにマルチタスクをこなす技を身に付けることが大切になります。それは、脳への負荷を最小限に抑えることで、複数のタスクを並行しても脳の性能を落とさないようにするということ。

ミスや物忘れが多い

しかし、それゆえに着手しようとしていたタスクが意識から脱落したり、新規の案件に気を取られて優先順位を見失ったりするケースが少なくないのです。

こうしたADHDの特性が、マルチタスクを困難にしている要因と考えられます。

業務の向き・不向きの差が大きい

2つ目は「業務の向き・不向きの差が大きい」という困り事です。

ADHDの方は、対応力や柔軟性は高いものの、精密さや細やかさに欠けるため、厳密なスケジューリングや正確な処理を求められると、力を発揮しづらいと言われています

例えば、窓口業務と事務処理を同時に進めるようなマルチタスクを求められる仕事だと、事務処理の方の正確性が著しく落ち、ケアレスミスをしやすくなる傾向にあります。

それゆえ、次のように、業務の向き・不向きがはっきりしやすいとされています。

向き・不向きの例

  • るけれど事務が苦手
  • 口頭での説明は得意だけれど資料作成が苦手

職種がわからない

程度の差はあれ、マルチタスクはほとんどの職種につきものです。

仕事では、様々なタスク(電話応対、会議資料の作成、事務書類の処理、打ち合わせ、業務の進行や進捗管理など)を、突発的な案件に対応できる余裕も考慮に入れながら、並行的に進めることが求められます。

ところが、ADHDの場合、特定の業務に取り組んでいると他の業務のことを失念しやすく、パフォーマンスを発揮できる職種がないと感じるケースもあるようです

結果として「どんな職種を選べばいいかわからない」という悩みも、ADHDの人によくある困り事になっています。

マルチタスクが苦手なADHD・ASDの失敗しない方法

マルチタスクが苦手なADHD・ASDの失敗しない方法
  • 試行錯誤して自分に合った方法を見つける
  • 自分一人でなんとかしようとせず、発達障害の期間のサポート
  • 「具体的に困った話」を記録する

可視化

マルチタスクを上手にこなすうえでもうひとつ大切なことは、タスク管理において「可視化」を重視するということです。

皆さんはタスク管理をするとき、文字でつらつらとやるべきことを箇条書きにして、終わったら×をつけるというやり方をしていませんか? このやり方は、やるべき項目は把握できたとしても、実際の作業の進捗や重要度の管理の面で、あまり優れているとは言えません。何からこなせば良いのかの管理が曖昧になり、様々なタスクが渋滞を起こして作業が停滞してしまう、ということが起こってしまいがちになるからです。

そのような失敗を避けるために、マルチタスクを管理する方法として「タスクボード」を導入することをオススメします。

タスクボードとは、1枚のボードを「作業予定/作業中/完了」の3つに分け、タスクを書いた付箋などをその状態に応じて適切な場所に置くことで、タスクの進捗を管理するツール。主にプロジェクトメンバー内でタスクの進捗を共有するために使われるものなのですが、自分一人のタスク管理にも有効に使うことができます。

このツールの最大の効能は、複数のタスクをまとめて俯瞰することで、プロジェクトの進捗や作業の優先順位などが一目で分かるようになること。この効果は非常に大きく、タスクの進捗が一目でわかるだけでなく、優先順位が上がったものは上の方へ貼り替える、重要なものは特定の色の付箋を使うなどの工夫をすることで、現在の各タスクの状況が直観的に理解できるのです。

直観的に理解できるということは、その分脳のリソースを節約できるということですから、マルチタスクをしながらもタスクの海で溺れてしまうようなことがなくなりますよ。

試行錯誤して自分に合った方法を見つける

書籍やインターネットで解説されている対策は、人によっては「合う・合わない」があります(次章で紹介する対策も同じです)。

ADHDの特性の程度は人それぞれですし、ASD(自閉症スペクトラム障害)やLD(学習障害)といった、異なる発達障害の傾向を併せ持つ人もいます。

そのため、あくまでも方法論は参考として受けとめて、あなたに合った対策を試していくことが大切なのです

自分一人でなんとかしようとせず、リワークや就労支援の発達障害サポート

就労移行支援事業所など、専門家のアドバイスを受けながら自分に合う働き方を見つけられる支援団体に協力を求めるのがよいでしょう。

「具体的に困った話」を記録する

「マルチタスクが苦手」には、大きく分けて「同時並行の苦手」と「割り込みの苦手」があります(両方の場合もあります)。

同時並行の例

  • 電話中にメモを取るのが苦手

割り込みの例

  • 作業中に電話を取るのが苦手

これらを意識・記録することで、マルチタスクの苦手さについて、職場や支援者などに話をしやすくなり、また対策も一緒に考えて行きやすくなります。

ぜひ一人で抱え込まずに、周囲の人を頼るようにしてください。

マルチタスクが苦手なADHDの方ができる対策

マルチタスクで仕事をするのに欠かせないのがコミュニケーション能力です。

複数の仕事が同時進行するので、業務に関わる人数が多くなります。

連絡事項をはじめ、相談や報告、ディスカッションなど、大勢の人とコミュニケーションを取らなければなりません。

 コミュニケーション能力が高いと、相手に合わせてスマートな対応ができます。

 同僚や後輩、上司、取引先と、立場が違う人と仕事をするマルチタスクにおいてもスムーズに作業を進められます。誰とでもうまく話せる人は、マルチタスクで力を発揮しやすいでしょう。

ただ、発達障害の場合は下記を意識することからはじめるのもよいかもしれません。

対策①ToDoリストを作る

対策の1点目は「ToDoリストを作る」という方法です。

「ToDoリスト」とは、業務の中で実際に取るべき行動、これから「すべきこと」に焦点を絞って項目化したものです。

理想的なToDoリストは、「記載事項を淡々と実行するだけで、目標達成や課題解決に至る」リストです

実際に処理が終わったら、その項目を線で塗りつぶしたり、末尾に「済み」と記載したりと、ステータス管理をすることも大切です。

そうすることで、タスクの進捗状況が把握できるだけでなく、達成感も得られるため、モチベーションも上がるというメリットも期待できます。

このようなタスクのリスト化は、マルチタスクをしなくてはならないときに、自分のするべき仕事を見失わないための道しるべになります

自作のメモ帳などが向いている場合もあれば、アプリやエクセルなどが向いている場合もあります(アプリもたくさんあります)。

いくつか試して、ご自分に合いそうなToDoリストを見つけてみましょう。

対策②優先順位を付けて順番に片付ける

「優先順位を付けて順番に片付ける」ことも大事です。

スケジューリング(マルチタスク)は、タスクを列挙した上で、急ぎの案件と時間をかけられる案件の区別をつけることで成功させられるからです。

仕事の状況は日々変わりますので、「今日の優先順位は、毎朝9時に確認する」など、ルールを決めた上で優先順位を都度、見直すようにしましょう

ただし、タスクの内容が苦手だったり好みじゃなかったりするものだと、優先度が高くてもなかなか着手する気になれないこともあるかもしれません。

そのようなときは、「とにかく今日はこの案件だけは片付けよう」など、タスクの絞り込みをすることでうまくいく場合もあります。

と、言うのはカンタンですが、「優先順位づけにも苦労がある」というのもよく聞くお話です。

また、「あなたの考える優先順位」が、「上司・部下・顧客などの考える優先順位」と一致するとも限りません。

職場の雰囲気や忙しさにもよりますが、「抱える業務の優先順位は、必ず上司に確認する」というのも一つの方法です

対策③周囲の人にリマインドをお願いする

3点目は「周囲の人にリマインドをお願いする」です。

ADHDの人は、何かの案件に取り組んでいるときに別の案件が舞い込むと、新しい方に気を取られて、元々行っていた案件を後で思い出せなくなるということも多いです

周囲の人と予定を共有して、リマインドをお願いしておくことで、それを防げます。

思い出すための時間を削減できますし、失念することも減るはずです。

マルチタスクに伴う困難を一人で解決しようとせず、周りの同僚やご家族に協力してもらえることがないかを考えてみましょう

「人に頼むのは迷惑かも…」と思う方は、「頼まなかった結果として仕事が滞る方が迷惑」と考えるようにするといいかもしれません。

ただし、他の人も自分の仕事を抱えていますので、他の方法も同時に試していきましょう。

対策④手帳・メモ帳・スマホを携帯してすぐにメモを取る

「手帳・メモ帳・スマホなどを常に携帯して、タスクが発生したら、すぐにメモを取る習慣をつける」というのも効果的な対策です。

そうすることで、注意散漫による物忘れなどを防止することができます。

ADHD向けのクリニックを開院している福西勇夫先生は、「アイデアが思い浮かんだときにはひとまずメモしておいて、『書き留めたらToDoリストをまず確認する』といったルール設定をすると、効果が上がりやすい」と述べています。

アイデアをメモすることは、「もしかしたらこのアイデアを忘れてしまうかもしれない」という焦りを軽減できて、安心にもつながるそうです。

次々に浮かんだアイデアに翻弄されて時間が過ぎることが多いというADHDの人は、手帳やメモ帳をポケットに入れるなど、携帯するための工夫をしてみてください

対策⑤リストをすぐに引き出せるようにする

これには「タスクをすぐに記録できるようにする」「タスクを確認しやすくする」という2つの目的があります。

マルチタスクを管理するためには、リスト(メモ帳など)が机の上や引き出しの中に埋もれていたり、工程表のファイルがPCのアクセスしづらい階層に保存していたりすることはやめるようにしましょう。

メモ帳・手帳・スマホなどは机・カバン・ポケットの決まった場所に配置したり、パッと確認できるところに掲示したりするのがオススメです。

アプリやExcelなどを利用するなら、スマホを開いてすぐにアクセスできる場所や、PCのデスクトップ上など、目につきやすいところに配置するようにしましょう

対策⑥タスク管理の媒体をできるだけ一つにまとめる

タスクを記入する媒体は、できるだけ一つのファイルや手帳にまとめましょう

急いで書き留めたメモがあったなら、すぐにメインの媒体に集約することが大切です。

そうすることで、マルチタスクによるタスク管理の難しさを緩和できるはずです。

ADHDの方の中には、「メモを付ける習慣は身についているけれど、手帳、ノート、電子ファイルなど、複数の媒体に記録が散らばっている」ということがあります

メモの媒体を分けると、確認が大変なだけでなく、整理整頓が苦手な性質がわざわいして、別の書類などに埋もれて忘れる可能性があるのです。

整理整頓だけする時間を作る

ADHDの方は、「マルチタスクをして作業に追われているうちに収拾がつかなくなる」と感じていることが珍しくありません。

一日のうちに「整理整頓だけする時間を作る」ことで、自分の行動や抱えているタスクを一度落ちついて見直すことができるようになります。

まずは、時間の枠を設定することから始めましょう

その時間に、付箋やメモなどを一つの媒体に転記してまとめたり、優先順位を再検討したりすれば、タスクの見通しがずっとよくなるはずです。

アプリやツールを利用する

最後にオススメしたいのは、「アプリやツールを利用する」ことです。

すでにご紹介したToDoリスト以外でも、スマートフォンの内蔵アプリや、Googleの提供しているアプリのように、効果的なタスク管理を可能にする無料のツールがたくさんあります

設定した時間になると画面上にアラートを表示する「リマインダー機能」が付いているものもあります。

タスクボードは、模造紙のような紙やホワイトボードなどを使いアナログ形式で作っても良いのですが、筆者が特におすすめするのはクラウド式のタスクボード。タスクボードをインターネット上で管理すれば、「いつどこにいても確認、修正可能」なタスクボードを運用することができます。

 例えば、職場にアナログ式のタスクボードが置いてある場合、出先などでタスクの変更が生じても「職場に戻ったらボードを変えておこう」と思っているうちに修正するのを忘れたり、出先にいるときに重要なタスクが何であったかを確認できないというリスクが生まれます。

 その点クラウド式であれば、ボードを共有している全ての人が、いつでもどこでもタスクボードにアクセスすることが可能になり、利便性が飛躍的に向上するのです。

まとめ

また、近年はADHDの特性をカバーすることを目的に開発されたタスク管理ツールが注目を集めています

マルチタスク(二つのことを同時にできない)が苦手なADHD・ASDの方に伝える対策・特徴

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この記事を書いた人

精神障害者保健福祉手帳 保持者&障害年金受給者身体です。今は発達障害の就労支援に通っています。

障害手帳もちで会社はクビになり今は無職です。この発達障害のブログを作成することが心の支えです。家族もローンもあります。発達障害でも頑張れるを皆様にお届けします
オンラインだからこそできるサポートを大切にしていきます。

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