ADHDの症状は個人差が大きく、ひとくくりにすることはできませんが、話し方が一方的、話があちこちに飛びやすいなど、ある程度共通する話し方の特徴があります。
話しかけてから反応をするまでに長い時間が必要な場合もあります。
子どもの頃は、まだコミュニケーションが何なのかを理解していないことが多く、呼ばれたら返事をするというような日常会話での決まり事や、他者には他者の考え方がある(自分と同じではない)ことを理解していない場合が多く、自分が考えることは他人も同じ考えであると捉えがちです。
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【話を組み立てられない病気ADHD?】話が飛ぶ人の特徴!頭の回転を内容なぜ?天才とも

ADHDなの!話が飛ぶ人や説明が下手なのはなぜ?頭の回転が速いかも天才?
ADHD(注意欠如・多動性障害)は発達障害の一種です。
主に注意力の持続、コントロールに苦労しやすい特徴があります。
これは特性の「注意欠如」「多動性」などから、一つの物事への集中を持続させることが難しいことが考えられます。

実は「話すのが全部ダメ」というわけではありません。
講演やスピーチはできるのに(むしろ得意なことも)、雑談はできないという人も少なくないです。
なぜなら雑談と講演・スピーチは、似て非なるものだからです。
講演がウケて、みんながほめてくれてうれしい。それで「俺って話すのがうまいんだと思うこともあります。
大人になると、成長の段階で様々な経験をしたことにより他者とのコミュニケーションを学び、上手く対応できることが増えます。
また、子どもに比べると活動量が少なくなり、ADHDの特徴の一つである多動が見えにくくなるため、同じ人であっても、子どもの頃と大人になってからでは、話し方の印象が大きく変わることがあります。
ADHDそのものがなくなることはなく、不注意・多動性・衝動性は存在しています。
そのため、話に集中できずに話題が飛びやすい、早口で声が大きいといった話し方の特徴がみられます。
ただ、発達障害で話が飛ぶ人でも頭の回転天才的な活躍をするひとがいます。
なぜ①話が飛ぶ理由は?
ADHDそのものがなくなることはなく、不注意・多動性・衝動性は存在しています。
そのため、話に集中できずに話題が飛びやすい、早口で声が大きいといった話し方の特徴がみられます
「持続することが苦手」なことで、会話にも苦労するケースがあります。
「話題があちこちに飛んでしまう(移ってしまう)」ケースです。
相手の意思や話の前後関係を気にすることなく話題を変えてしまうことがあります。
これが雑談などの「内容の深さを求めない」話であれば大きな問題はありません。
しかし、仕事上の報連相(報告・連絡・相談)においても同様に話してしまうことで、問題が生じてしまうのです。
参考:ADHD(注意欠如・多動症)の診断と治療| e-ヘルスネット(厚生労働省)
なぜ②話の展開が激しい場合がある


話題が変われば、当然に変わった話題に合わせて想像をしていきます。
大人になると、会社や趣味のサークルなど、組織に属する機会が増えます。
組織は、共通の目標を達成するために力を合わせて行動する人たちの集まりですので、内輪のルールや、暗黙のルールができやすいです。
またそれらは、属する組織によって、敬語での会話が主になる場合や、年齢に関係なくフランクな会話が求められる場合など、コミュニケーションの形が変わるため、ADHDの特性を持つ人にとって過ごしにくいと感じることがあります。
一方で組織は、学校や家庭よりも自由度が高く、ADHDの特性を理解している(しようとしている)人が多いことから、ADHDの会話の特徴が目立たなくなる、特徴をいかして活躍できる場面が増えるといったメリットもあるでしょう。
など、あらゆることを考えながら整理するのです。
- 話題の対象は誰なのか
- 何についての話なのか
- 前の話題とのつながりはあるのか
よく話が飛ぶことは、相手にこの作業を増やしてしまうことになります。さらには何の前触れもなく話題を変えることで、相手が話題の変化に気づかないというケースもあるのではないでしょうか。
このようなケースから、「話が飛びすぎる」ことで相手が疲れてしまうのです。
では、ADHDを持つ方はどうして「話が飛びやすい」のでしょうか?
【話を組み立てられない病気ADHD?】話が飛ぶ理由?



でも今は、集中して人の話にちゃんと耳を傾けられるよう、脳をうまく誘導する方法を知っています。優れた聞き手には一生なれないと思います
理由①話題が変わっていることを自覚していない
本人ですら「話題が変わった」ことに気づいていないケースもあります。これは何について話したいか事前に決めることをせず、思うままに話しているときに多いです。
自分でも気づいていないため、振り返って話すことも難しいでしょう。よって、会話全体を整理しづらくなるリスクを生んでしまいます。
理由②本人の中ではつながっているが、関連性を伝えていない
本人の中では「同じ種類の話題」と感じていても、相手には伝わっていないケースです。前の話題との関連性や「話が少し変わるけど」の前置きがなく展開してしまうと、相手にはつながりが見えなくなってしまいます。
理由③他の話題が次々と浮かび、すぐにでも話したくなる
話している途中に次に話したいことが湧き出てくるケースです。話しているころにはその話題については飽きていて、すぐに話題を変えてしまうのです。
このときには早口で一方的に話している状態になっていることも多く、相手が会話についてこれなくなるリスクがあります。
【話を組み立てられない病気】の理由④前に話したことを忘れてしまう
話しながら、何の話をしていたかを忘れてしまうケースです。内容が「飛んでしまう」ことで、結果的に話題が変わったように伝わってしまうことがあります。
【話を組み立てられない病気】の理由⑤話したいだけで、相手に伝えたい意思がない
「とにかく話したい」「とりあえず言っておけばいい」といったように、自分が言いたいという事情だけで話してしまうケースです。
とりあえず思っていることを言うことが最優先ですから、相手の状況を無視してしまうことになってしまいます。
【話を組み立てられない病気ADHD?】話が飛ぶ人の対処


【話を組み立てられない病気】 の対処法
相手に正しく伝えるためには、先ほど触れた。下記が分かるように話を展開させるように組み立てなければなりません。
・話題の対象は誰なのか
・何についての話なのか
・前の話題とのつながりはあるのか
では上司への報告などの大切な話をしたいときには、どのように注意していけばよいのでしょうか。
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対処①始めに何を話すのか『台本』を決めておく
「話し始めてから構成を考える」話し方だと、話題展開に関しての制約がありません。いくらでも変えられてしまうのです。
これを防ぐために、大切な話をするときは『台本』を決めて、その通りに話す癖をつけるようにしましょう。この台本は想像の中だけでも良いですし、実際にメモに書いてもOKです。
道筋を決めることで、相手が想像しづらい話題展開を少なくすることができます。
対処②話題の対象が変わるときは、『つなぎ』の言葉を入れる
上の3つのポイント(話題の対象者、テーマ、前の話とのつながり)が変わるときは、間に「話題が変わります」とわかるように『つなぎ』の言葉を入れてみましょう。
「話は変わりますが」や「以降は○○さんのことなのですが」など、相手に「話題が変わりますよ」というサインを出すのです。
対処③勢いに任せず、ゆっくり話す
スピードを出している車が周囲を見渡しにくくなるのと同様、早口で話せば他のことにっ注意を向けにくくなります。「話を進めること」に集中してしまって、話していることへの状況整理ができなくなるのです。
これにより、今自分が話していることがどんな展開になっているのかも見えにくくなります。
ですから対処として、大切な話や報告をするときはゆっくり話すように心がけましょう。早口は、思考もコントロールしづらくなることを覚えておいてください。
対処④記憶や注意を向け続けるコンディションを保つ
このような「会話への注意」を向け続けるためには、しっかりと集中できるコンディションを保つことが必要です。
医師とよく相談して服薬を調整してもらうこと、自分なりに集中しやすい環境づくりなどを行っていきましょう。
対処⑤特に報告などは、一度に伝える話題を絞る
たとえゆっくり話したとしても、話題の種類が多ければ相手を容量オーバーにさせてしまうことがあります。
そのため重要な報告などの場合、一度に伝える話題を絞りましょう。可能な限り1つに絞っていき、その分話しかける回数を増やすようにしましょう。
ただし、上司の業務の都合などもあります。ですから伝えたい報告は事前に整理しておき、いつでも話せるようにしておくことが大切です。相手がどれだけ受け入れられるかによって話題の量を調整できるようになると、相手への負担が減るでしょう。
対処⑥対話でなく、書面でのやり取りを加えてみる
対話で話すとどうしてもうまく整理できない…という場合は、書面やメールなどのやり取りも活用してみましょう。
書面ですと、途中で話題を変えるということはできません。話題の道筋を絞りやすいという意味でも書面伝達は効果的です。
まとめ:【話を組み立てられない病気ADHD?】話が飛ぶ人の特徴!頭の回転!言葉の組み立て苦手を対処
いかがでしょうか。
【話を組み立てられない病気ADHD?】話が飛ぶ人で頭の回転!言葉の組み立て苦手を対処についておつたえしました。
ADHDの人も、そうでない人も、お互いに理解したいと考えている人はたくさんいます。自身のコミュニケションの特性や特徴・癖などを理解し、他者とより良いコミュニケションを取れると良いですね。
ADHDはコミュニケーション障害と混同されがちですが、医学的にみると両者は違うものです。ADHDであるのか、コミュニケーション障害であるのかによって、治療や対処法が異なりますので、他者とのコミュニケーションの取りにくさを感じる場合は、専門家に相談することをおすすめします。
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