障害のある方や難病のある方の中には、就労を希望する方々が多くいます。
しかし、個人で仕事を探したり、仕事に就くために必要なスキルを身に付けることは非常に困難です。
このような場合に利用したいのが就労移行支援という制度です。
現在就労移行支援を利用している方の中には、就労移行支援へ通うことが苦痛になったり、困難になったりする方もいます。
なぜ、このようなことが起こるのでしょうか。
この記事は次のような人にオススメ
- 職に向けて頑張りたいが気持ちが追い付かない
- なんとなくしんどいと感じるが原因がわからない
- これからどうしたらいいのか方法を知りたい
ここでは就労移行支援に通うことが辛くなってしまう理由や、その対処法などについて詳しく解説していきます。全国で就労移行支援事業所が増えています。
これに伴い利用する方も増え、就職をされた方も多いです。
【就労移行支援休みがち行きたくない】休む理由!辞めたい辛い!
就労移行支援とは、就労移行支援事業所において障害や難病のある方の一般の企業への就職をサポートしてくれる福祉サービスのことを言います。
就労移行支援事業所は、地方自治体により指定を受けて就労移行支援のサービスを提供しており、日本全国に3,300か所以上あります。
就労移行支援で受けることができるサービスは、就職する前は就職に必要なスキルの習得や必要書類の添削・模擬面接など就職活動を行う際のサポート、就職後には職場に長期定着するためのサポートをそれぞれ受けることができます。
就労移行支援についての詳しい内容は、関連記事をチェックしてみてください。
【就労移行支援休みがち行きたくない】辛い行きたくない辞めたい理由は?
就労移行支援の利用途中で就労移行支援事業所の通所をやめてしまう方もいます。
通所を諦めてしまう理由は様々ですが、原則2年間しか通えない中やめてしまうことは残念なことです。
- 就労移行支援の通所が辛い時はどんなときか
- 通所が辛い時を乗り切るヒント
通所が辛くなる理由①:体力的な問題
「慣れない環境だと緊張する」「季節の変わり目は疲れやすい」など困ってはいませんか?このように障害を持つ方は、障害を持たない方と比較して疲れる機会が多いです。特に春先から事業所に通い始めた方の場合、初夏の時期などの理由から、体調を崩しやすくなります。
- 〇環境変化の疲れが見えてくる。
- 〇気候の変化を感じる。
通所が辛くなる理由②:利用者と接するのが辛い
就労移行支援事業所は、さまざまな障害特性の方がいます。
中には周囲の方が無意識にやっているくせや行動でストレスを感じることもあります。その反対に、あなたが無意識のうちに行っていることで他の方にストレスを感じさせる可能性もあります。
障害を持つ方は、苦手な感覚がさまざまです。上記のケースのように「やっていないと落ち着かない」ことを、相手が「耐えられない」ように、特性同士で相反するケースがあります。
本人にとって不可欠なことであることが多いため、お互い「譲る」というケースも少ないです。このような辛さに耐えられず、通うことをやめてしまうケースがあります。
通所が辛くなる理由③:学びたい訓練がない
「実際に通ってみたら、自分の学びたい訓練がなかった」と感じている方はいませんか?事業所に通っていても就職の希望が見えなければ、辛いだけです。
結果的に通うのをやめてしまい、「もうスキルを上げる方法がない」とその後の活動にも自信を失ってしまいます。
通所が辛くなる理由④:通所で結果がでず焦る
「長くトレーニングを続けているのに、全く成長を感じない。」「期限が2年しかないのに、まだ結果を出せていない」と焦ることはありませんか?
就職=結果にとらわれ過ぎてしまうと、現状の自分にストレスを感じやすいです。求人募集が少ない時期など、短期間での目標が見つけづらいときなども、辛い気持ちになりやすいです。
さて、このような辛い状況を乗り切り、就職するにはどのように対処すればよいのでしょうか?以降、辛い状況を乗り切るヒントをご紹介します
【就労移行支援休みがち行きたくない】辛い辞めたい場合の対策
通所が辛いとき休みがちを乗り切る対策①:疲れやすい原因を見つけて対処
障害を持つ方にとって、「いかにして疲れないか」という対処法は難しいです。その理由は、意識して解消できるものが少ないからです。
例えば、苦手な音や光などの感覚はある程度防ぐことができます。ただし、苦手だと意識している時点ですでに疲れてしまっています。そのため、「いかに疲れないようにするか」ではなく、「疲れた時にいかに早く回復させるか」という対処が大切です。
確かに事業所は、毎日通うのがベストです。しかし辛い状況のまま綱渡りのように通っていたら、いつか大きく体調を崩します。「具合が悪くなりそうだな」という体のサインをキャッチして、早めに休むことも方法の一つです。
通所が辛いとき休みがちを乗り切る対策②:就労移行支援の支援スタッフの方に相談
他の利用者との関り方に悩んでいる場合は、スタッフの方に相談しましょう。あなたが心地よく訓練を受けられるためのアドバイスや措置をしてくれます。
さまざまな特性を持つ方と自分にどう折り合いをつけていくか。対処できない場合はストレがないように接触がないような措置をしてくれるかもしれません。
就職できずに悩んでいる場合は、支援スタッフの方に相談しましょう。
「就職ができない」と悩んでいる原因は、下記が考えられます。
〇仕事を選り好みしてしまっている
〇何度も応募したが、納得した結果が出せない
自分で冷静に考えられない時は、客観的な視点からの意見が最適です。
【例】
応募したい求人が見つからない
→検索方法を聞いてみる
書類選考で落ちてしまう
→応募書類の確認をお願いする
面接で不採用になってしまった
→面接練習をお願いしてみる、自己理解を見直してもらう
など、さまざまな「就職できない事情」への解決策が見つかります。さらにこの解決策に対して行動することで、辛さ改善に結びつきます。
通所が辛いとき休みがちを乗り切る対策③:就労移行支援の目標設定を見直し
学びたい訓練がない・・と悩んでいる場合は、まず目標設定を見直してみましょう。今行っている訓練が、就職に結びつかないという不安から考えていることがあります。
〇スタッフの方などと相談して、希望の働き方を考え直してみる
〇企業の体験実習を受けて、その課題に応じた訓練を見つけてみる
【就労移行支援辛い】休みがちで変更は可能なので慎重な検討
あらゆる方法をとっても「今の事業所では学べることがない」と感じた場合は、利用途中で事業所を変えることが可能です。ただし新しく利用する事業所では、これまで通ってきた期間が差し引かれた状態から再開です。
そのため他の方より短い期間でトレーニングし、就職に向かわなければいけません。
事業所を変える前には、今通っている事業所のスタッフの方とよく相談して、慎重に考えましょう。
もし、相談や今後に困っていたら下記のご案内もチェックしてみてください。
まとめ:【就労移行支援休みがち行きたくない】休む理由!辞めたい辛い!
いかがでしょうか。
【就労移行支援休みがち行きたくない】休む理由!辞めたい辛い!についてお伝えしました。
就労移行支援事業へ行くのが辛くなる原因やその対処法、辛くならないための就労移行支援事業所の選び方などについて解説してきました。
原因のメインとなるのは、自分の障害や難病の特性について自分自身でしっかり把握できていないということも理由の一つであることがお分かりいただけたと思います。
自分の障害や難病の特性を理解し、障害や難病があることで生じる体調の悪さや不便さへの対処法を知ることで、就労移行支援事業所への通所の辛さを軽減することができるでしょう。
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