今回は女性の発達障害に焦点を当て、なぜ彼女たちが自身や周囲に発達障害に気付きにくいのかについてお伝えします。
【大人のADHD女性特徴】不注意?接し方や診断を解説?ADHD成人女性について、情報をお届けいたします。
一般的に、発達障害は男性に多く見られ、女性は少ないと言われています。
しかし、実は女性の発達障害は見過ごされがちなのです。
なぜなのでしょうか?
女性の発達障害は男性よりも見つけにくい場合もあります。
これまでの研究では、自閉スペクトラム障害、アスペルガー症候群、ADHDについても、男性に多い傾向があるとされています。
しかし、この興味深いテーマを通じて、女性の発達障害に関する新たな視点をお伝えします。
女性の発達障害は、特に子供時代には男性よりも見つかりにくいかもしれません。その理由についてお伝えします。
- シバッタマン
- 精神障害者保健福祉手帳 保持者
- npo法人発達障がい者を支援する会(チームシャイニー)
- 退職代行で40歳で会社を退職し就労移行支援へ
- 氏名:柴田義彦
- 退職代行&就労移行支援、ITの執筆
- 妻と6歳の子供がいて住宅ローン・教育費に必死
- うつ病で休職経験多数
- 経歴・連絡先情報はプロフィールに表示
【大人のADHD女性特徴】って何?
大人の発達障害とは?男性を想定されていることが多い
発達障害は神経発達に起因する問題であり、自閉症スペクトラムと呼ばれます。
それは精神障害ではなく、連続性を持つものです。特徴や個性には、虹のようなグラデーションがあります。
そのため、診断基準は社会的な困難が顕著な状態を想定して策定されています。
現在の発達障害の診断基準には、主に男性を想定して作られていると考えられます。
社会性や行動、学習の面において、男性の脳は苦手な要素が多く、それが目立つ理由です。
発達障害であることが明確になりにくいため、診断が遅れることもあります。
女性は子供時代に自覚ができないことが多い
大人になって発達障害と気づくということは、子供時代にはっきり自覚できず、周りからも気づかれなかったが、高校、大学などに入学あるいは就職して社会人になり、もともと隠れていた自閉スペクトラムやADHDの特性によって悩みや問題が現れ、大人になって初めて診断された人もいます。
「ボーっとしている」「忘れ物が多い」などの症状が主であるため、多動性が強い男性よりは目立ちにくいのです。
特に、男性は「授業を静かに聞けない」「突発的に手が出る」など、幼少期からADHDの症状が目立ちます。
発達障害は生来のものですから、大人になって初めて発症したのではなく、子ども時代には見つからなかったということになります。周りが見逃したという訳でもなく、もともと女性の発達障害の特徴として見つかりにくいかもしれません
なぜ隠れアスペルガーは女性に多い?
情勢の場合知的に明らかな遅れがなく、発語の遅れもない(ただし、内容は固有名詞であることが多い)場合、特徴的行動が見られない限り、見過ごされてしまう傾向があります。
特徴的な行動の例としては、遊び方や日常生活に特徴が出るなどがあります。
例えば、物を一列に並べることに没頭したり、 電車やマーク、文字、数字、特定のキャラクターなどに強く関心が偏ったり、過去や未来のどの日付を言われても曜日を即答できるなどです。
しかし、こうした行動は、多くの場合、男児に限られます。
女児はというと、「一人ままごと」をしたりするので、「ごっこ遊び」ができているかのごとく理解されてしまい、特徴的な遊び方が理解されにくいのです。
女児の場合は、幼児期後期になってようやく、以下のような事象がみられるようになります。
女児の自閉症の特徴として下記があります
・学童期になって友達ができず、一人でいることが多い
・友達に不適切な方法で近寄ってしまう
・ぼんやりと自分の世界に浸っていることが多い
・何気ない会話ができないために、ガールズトークに参加できない
理由はADHDの男児と女児の差異
ADHDの主な診断基準は、以下の2点です。
- 不注意
- 多動・衝動性が12歳以前に出現する
「不注意」とは、注意の持続困難・転動、問いかけの無視、順序立てた活動が困難であったり、なくしもの、毎日の活動を忘れるなどです。
「多動性、衝動性」とは、そわそわもじもじ、離席、行動過多、じっとしていない、喋りすぎ、質問をよく聞かないで答える、順番を待てない、会話やゲームを妨害などです。
特徴①:「不注意」の傾向
女児の場合の「不注意」の特徴は、(特に集団において)問いかけの無視、なくしもの、そわそわもじもじ、しゃべりすぎ、片づけられないなどが特徴です。
一方、女子の「多動性、衝動性」の特徴は、椅子に落ち着いて座っていない、しゃべりすぎ程度にとどまります。
その他の特徴である、問いかけや授業を聞いていない、なくしもの、片づけられない、なども、低学年では親が手伝ってあげることが多く、特徴としてあまり目立たなくなっています。
特徴②:小学校高学年以降、ADHDの症状が目立ってくる
小学校高学年からは、親が手伝わないことも多くなり、女児でもADHDの症状として目立ってくるようになります。具体的な症状としては、自分流でしゃべりすぎる、人のいうことを聞いていない、約束をすっぽかす、また、そういう事象が重なって、友達関係がうまくいかなくなる、などがあります。
学校でのトラブルが続くようになるこのころ、病院へ受診する人が増えてきます。
具体的な症状は、忘れ物、なくしもの、片付け、仕事上の失敗が続く、自己中といわれ、いつもひとりぼっちであることに気づいた…等があります。
一方、こうした症状がありながら、認知度が低いため、成人期まで気づかれないことが多いのも現状です。
女性のADHDの具体的な特徴としては、以下のようなものがあげられます。自分自身はもちろん、周囲にこうした症状で困っている人はいないでしょうか。
女性のADHDの特徴
・物事を計画して実行遂行する遂行機能の障害
・過去と現在の情報の保持と、関係するワーキングメモリー(記憶や情報を一時的に記録して、その間に何らかの作業を行うための記録のこと)の障害により、話が長く要約できない
・人の話に割り込む
・電話番号が覚えられない
・思い立ったら行動に移さないと気が済まない
・切り替えが悪い
・時間感覚の障害のため、約束に遅れる
・段取りの悪さから、片づけられない
・立体知覚の障害から、道を間違える
成人女性患者の場合、子供時代の話を聞いていくうちに、過去に母から受けた叱責や、自分ができなかったことを思い出し、泣き出すことも少なくありません。
病院に行くのは気が引ける、怖い、というイメージを持っていている人も多いですが、上記の項目に心当たりがある人はぜひ一度、病院に足を運んでみてほしいと思います。
【大人のADHD女性特徴】か診断?
診断①:日本の社会的な風習、常識の家庭?
ADHD(注意欠陥多動性障害)は主に、「不注意」「衝動性」「多動性」の3つに分けられます。 女性の場合、「多動性」が顕著なケースは男性より少なく、「不注意」と「衝動性」が目立っている場合が多くあります。
学校時代、女の子は男の子と比べて、集団の中で行動するときに、自分を抑え、隠さないと集団についていけないところがあります。
その過程で、発達障害的な部分を上手にカバーすることを覚えていく子もいます。
また、自閉スペクトラムでは、「同じことをきっちり繰り返す(常同、こだわり)」、「臨機応変な人間関係が苦手」などがみられ、会話も自発的に話しかけないので、受け身で自分からは主張しないので、周りからの社会的な女子像からは、「大人しい」「優等生」と見られ心の奥の悩みを理解してもらえません。
女性は男性に比べ小さい頃から集団で行動することや、同年代とのコミュニケーションが取れることもあり、早い段階から社会性が重視されるような特徴があります。
これにより、発達障害の女性は小さな頃から周りとのズレに違和感やコミュニケーションのトラブルなど大人になる前に対処法を見付け成長します。
ADHDでも、多動・衝動型は問題行動となり周りからも気づきやすいのですが、同じADHDの不注意型では、女子の場合、「ぼーっとした子」「おっとりした子」「空想好きの夢見る女の子」「天然」として社会的に受け入れられるので、女の子の発達障害としての特性は目立たず、誤解されることも多いのかもしれません。
診断②:結婚や出産後に気づいた?
ADHDの女性の場合不注意優勢型で多動が現れないことが多いということがあります。
結婚や出産をした場合、人によっては主婦として家事や育児を担うことによりタスクが増えます。それにより、光熱費などの支払い期日に引き落としが出来ない、洗濯機を回している間に掃除ができないなど2つの家事を同時におこなうことが難しい、子どもの準備をして時間内に送り出すことができないなどできないことが増えてきます。
それにより、社会に出ている時よりも更に自己肯定感が低くなってしまうことも考えられます。
大人のADHDの女性の診断はどこ?
主な診療科目は、18歳以下の子供の場合、小児科や児童精神科、小児神経科や発達外来です。
ADHDを診療する医療機関が見つからない場合は、地域の保健センターに相談し、紹介してもらうのも良いでしょう。 また、18歳以上の大人の場合は、精神科、心療内科で受診が可能です。
【大人のADHD女性特徴】接し方は?
①コミュニケーションを明確にする
大人のADHDの女性とコミュニケーションを取る際は、ゆっくりはっきりと話すことが大切です。
速口や小声は聞き取りづらいので、ゆるやかなテンポで明瞭な発音を心がけましょう。
重要な内容はメモに書いて渡すなど、視覚的なサポートも効果的です。
依頼や質問は一つずつ丁寧に伝え、同時に複数のことを言わないように気をつける必要があります。
相手の話を最後まで遮ることなく傾聴し、興味関心に合わせた話題で会話を楽しむことも大切です。
できたことを褒めるなど前向きなフィードバックを心がけ、怒鳴ったり非難するのではなく、冷静に指摘することを心がけましょう。
②重要な伝達事項はメモに書く
大人のADHDの女性とコミュニケーションを取る際、重要な伝達事項はメモに書いて渡す等、視覚的なサポートを心がけることが大切です。
ADHDの特徴として、聞き逃しや忘れがちな傾向があるため、口頭だけでなく視覚的にも情報を補完することで、伝達ミスを防ぐことができます。
例えば、依頼したい重要な用件はメモに簡潔に書き出し、それを渡すことで確実に伝わるようにできます。また、後で確認できるようにメール等でも伝達事項を記しておくと良いでしょう。
面談時には、会話の合間にメモを使って重要ポイントを視覚的に示す等の工夫も効果的です。
耳からの情報だけでなく、目で見て確認できるような配慮をすることがADHDの方との円滑なコミュニケーションにつながります。
③依頼や質問は1つずつ丁寧に伝える
大人のADHDの女性とコミュニケーションを取る際、依頼や質問は1つずつ丁寧に伝えることが大切です。
ADHDの特徴として、同時に複数のことを処理するのが困難な場合があるため、依頼事項は1つずつ順番に伝えることで混乱を避けられます。
例えば「Aをした後、Bをして、Cも忘れずにしてほしい」といった依頼ではなく、「Aをお願いします」→「Bをお願いします」→「Cもお願いします」と1つずつ順を追って伝えることが良いでしょう。
また、依頼する内容は簡潔に要点のみを伝え、詳細な説明は必要最小限にすることもポイントです。
質問する際も同様に1つずつ丁寧に伝えることで、相手の混乱を防ぎながらスムーズにコミュニケーションができると良いでしょう。
④相手の話を遮らず最後まで聞く
大人のADHDの女性とコミュニケーションを取る際、相手の話を遮らず最後まで聞くことが大切です。
ADHDの人は、思いついたことをその場で口に出したくなる傾向があるため、相手が話している最中に遮ってしまいがちです。
しかし、相手の話を遮ると、話の流れが途切れてしまい、コミュニケーションが成立しにくくなってしまいます。
相手が話している間は、メモを取るなどして聞き逃しを防ぎつつ、最後まで話を聞く努力をすることが必要です。相手の話が終わってから、自分の意見を提示するようにしましょう。
相手の話を遮るのではなく、傾聴する姿勢を心がけることで、相手は自分の話を聞いてもらえていると実感でき、コミュニケーションがスムーズになります。
ADHDの人にとっても、話が聞いてもらえる経験は自信につながります。お互いを尊重する関係を築くには、相手の話を遮らないことが大切です。
⑤ADHD当事者同士が集まり、自由に話し合える場を持つ
大人になってADHDと診断された女性には、同じADHDの方の体験談を聞けるピアサポートグループがオススメです。
ADHDは本人の努力だけでは対処しづらい部分が多い疾患です。
同じ症状に悩む仲間からの体験談は、本人の気持ちを理解してもらえる大切な支えになります。
グループでは、日常生活の困難さや葛藤などを自由に話し合える場が提供されます。
他のメンバーの体験談を聞くことで、自分も一人ではないと感じ、前向きな気持ちを取り戻すことができるでしょう。
専門家のアドバイスも重要ですが、ピアサポートは精神的な支えとなる良い機会です。
ADHDの人が集うグループに参加することをすすめるとともに、本人が望む場合はグループを探して紹介する等、ピアサポートを受ける機会を提供することが大切だと思います。
⑥家族や周囲へのADHDの説明支援を求める
大人のADHD女性に対しては、家族や周囲へのADHDに関する説明支援が重要です。
ADHDは周囲の理解が得られにくい疾患ですが、適切な説明により周囲の理解が進むことで、本人を取り巻く関係性の改善につながります。
例えば、本人の許可を得た上で、家族にADHDの特徴や対処法に関する書籍を紹介したり、ADHDに詳しい専門家を紹介するなどして、ADHDに対する知識を深めてもらう支援ができます。
また、本人の思いを代弁する形で、家族に対してADHDの特性に配慮してほしい点を伝えるのも良いでしょう。
周囲の理解が進むことで、本人の自信にもつながります。ADHDへの理解促進は、本人と周囲の関係改善に大切な役割を果たします。
【大人のADHD女性特徴】よくある質問
まとめ:【大人のADHD女性特徴】隠れアスペルガー女性の特徴?チェック
いかがでしょうか。
【大人のADHD女性特徴】アスペルガー症候群女性大人チェック!隠れアスペルガー?についておつたえしました。
女性の発達障害は気付かれにくいケースが多いと言われています。「もしかして」と思ったらまずはクリニックへの受診をおすすめします。
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