ADHDやASDはなぜ辛いと仕事に感じる?仕事や働き方、適職を解説

ADHDやASDはなぜ辛いと仕事に感じる?仕事や働き方、適職を解説

ADHDの方が抱えやすい仕事の悩みを紹介していきます。ADHDは正式名称で「注意欠陥・多動性障害」といいます。

ADHDの方は、注意力が原因で仕事が長続きしない、人間関係が上手くいかない、仕事をするのが辛い、といった悩みを抱えている方が多くいます。

この記事ではADHDの方が仕事を上手く行う為の対策方法についてまとめます。

ただし、これからご紹介する仕事上の悩みは、「ご自身がADHDかどうかを判断するためのもの」ではありません

繰り返しにはなりますが、ADHDの特性は人によって個人差があり、その特性による悩みも人それぞれで異なります。

そのため、「ご自身がADHDであるかどうか」の判断は、必ず専門医の診断を仰ぐようにしてください

目次

ADHDとは?

ADHDとは?
ADHDとは?

ADHDは正式名称を「注意欠陥・多動性障害」と言い、発達障害の一つと考えられています。

ADHDを抱える方は、子どもで20人に一人程度にみられると言われています。

大人になると元々の傾向は変わらないものの、症状の一部(特に「多動性」)が目立たなくなり、診断の枠に入らない状態になる人もいると言われています。

参考:公益社団法人 日本精神神経医学会

では、ADHDの症状には一体どのようなものがあるのでしょうか。詳しく見ていきましょう。

ADHDの症状

ADHDの症状
ADHDの症状

ADHDの症状

ADHDの症状は、大きく分けて、

・不注意
・多動性
・衝動性

の3つがあります。

以下で詳しく見ていきましょう。

ADHDやASDがなぜ仕事が辛いとかんじるのは?

ADHDやASDがなぜ仕事が辛いとかんじるのは?
ADHDやASDがなぜ仕事が辛いとかんじるのは?

仕事内容

仕事内容が自分に向いていない、適職ではないということは障害者だけでなく、誰にもあることで、離職の際の理由の上位に入ります。

特に発達障害者の場合は、同じ発達障害でもASD、ADHD、LDは特性が違いますので、向いている仕事、得意な仕事もそれぞれで変わってきます。

就職することに重きを置きすぎて、就職した後が続かないということは実はケースとしては多く、仕事内容と自分の障害特性との適性をしっかり考えないと短期間で色々な事業所を転々とすることになりかねません。

人間関係が辛い

人間関係が辛い
人間関係が辛い

離職理由でも1,2位を争うものとして人間関係が挙げられます。個別の育ち方や経験にもよりますが、若い世代ではより一層、職場での濃厚な人間関係は苦手で、プライベートと仕事はきっちり分けたいという傾向にあります。

発達障害者の場合も、ASDであればコミュニケーションは障害特性上、不得意ですので、同僚や上司との意思疎通に問題が発生する場合があります。

協調的にコミュニケーションを取ることを苦手としているため、相互理解や円滑な人間関係の構築ということが難しく、仕事を辞める際の大きな理由となります。

障害・疾患を隠しての勤務が辛い

障害・疾患を隠しての勤務が辛い
障害・疾患を隠しての勤務が辛い

障害者が仕事を辞めたくなる原因のひとつとして、障害・疾患を隠して就職している場合があります。

当然、会社側はその障害・疾患については知らずに採用していますので、もし採用後に発覚したり、カミングアウトした場合(発達障害だからという理由で差別されたり、不当な扱いを受けることがあってはなりませんが)、同僚や上司との信頼関係が失われる可能性が大きいです。

そもそも、障害を隠して働いていれば、そのことに対して罪悪感や不安を感じたりして気持ちよく働くことは難しいかもしれません。

このように、障害・疾患を隠して就職した場合、のちのち、時間が経てばどうしても障害の特性が目立ってきます。

最初から障害があると納得していれば、会社や同僚はそれに対応した受け入れをしたかもしれませんが、知らなければ厳しく指導されたり、低い評価を受けることは免れません。

そうするとどうしても追い込まれて辞めざるを得ない状況になっていきます。

ADHDが辛いと抱えやすい仕事の悩み

不注意でつらい

不注意でつらい

集中しづらくミスが出る傾向もあれば、集中し過ぎてしまい休憩を取らずに体力以上に活動してしまうこともあります。

具体的な例

・仕事(以下、家事や育児を含む)や日常生活でミスが多い
・仕事上で注意の持続が困難。「上の空」と周囲から注意される。会議中寝てしまう
・仕事の優先順位を考え、計画を立てるのが苦手
・仕事を先延ばしにしたり、ため込んだりする
・整理整頓が苦手。机に物を積み上げたりする
・落とし物、失くし物、忘れ物が多い(書類、財布、鍵など)
・スケジュール管理が出来ない。約束を忘れる。遅刻が多い

出典:公益社団法人 日本精神神経医学会

多動性・衝動性があり辛い

多動性・衝動性があり辛い
多動性・衝動性があり辛い

貧乏ゆすり等の無意識な体の動きや、話始めると止まらない等から職場で必要な所作が出来ていないと評価されてしまうこともあります。

発言や行動を思いついたら、周囲の状況を考える前に実行してしまい、周囲に誤解を与えてしまうこともあります。

具体的な例

・いつも落ち着かない・身体を動かしていることが多い(顔や身体を触ったり、  貧乏ゆすりをしたり)。じっとしているのが苦手
・静かにすることが苦手。「おしゃべり」や「声が大きい」といわれる
・順番待ちや交通渋滞、その他の待つことが苦手・熟慮せずに発言する、または行動する。おせっかいや余計な一言が多い

出典:公益社団法人 日本精神神経医学会

ADHDの方は性格的に雑でミスが多い、落ち着きが無いと思われがちですが心がけやモチベーションの問題ではなく障害が原因なのです。

では、これらの症状と向き合いADHDの方が仕事で活躍するにはどうしたらいいでしょうか?

ADHDの方にあった仕事、働き方、周囲の接し方について考えていきましょう。

整理整頓ができなくて辛い

整理整頓ができなくて辛い

1つ目は「整理整頓がうまくできない」という悩みです。

ADHDの方の中には、書類などをデスクに置いたまま、別の仕事に気を取られた結果、机周りが散らかるという方がいます

ペンやハサミといった道具類も無意識のうちにどこかに置いてきたり、ひとまず引き出しの中に入れておいたりするため、持ち物を整理することが苦手な傾向があります。

そのうちに机周りに物が積み重なり、次第に整理整頓をする気が起きなくなることが少なくありません。

その結果として、仕事で利用する資料や備品を紛失するといったことが悩みだ、という人もいます。

ミスや忘れ物が多くて辛い

ミスや忘れ物が多くて辛い
ミスや忘れ物が多くて辛い

2つ目は「記入漏れなどのミスや忘れ物が多い」です。

これは特に、事務処理を中心とする仕事に従事している方からよく聞く悩みです。

ADHDの特性である「不注意性」ゆえに、内容をよく読まないで記載したり、確認作業を飛ばしたりすることで、ミスが発生します

また、別の業務や新しく湧いてきたアイディアに気を取られて、忘れ物をしやすいというのも、ADHDの方の特徴の一つと言われています。

前に述べた「整理整頓がうまくできない」ことから、目当ての物を探すことに時間がかかり、そのうちに人から声を掛けられて忘れてしまうというケースも見られます。

スケジュールの先延ばしや遅刻で辛い

スケジュールの先延ばしや遅刻で辛い
スケジュールの先延ばしや遅刻で辛い

「スケジュールの先延ばしや遅刻をしやすい」というのも、よくある悩みです。

特に、衝動性の強いADHDの方の中には、そもそも「計画を立てる」「スケジュールを調整する」ということを苦手とする人がいます

本人の感覚で行動する傾向が強く、遅刻以前に「予定を気にしていない」というケースがあるのです。

もし衝動性が弱かったとしても、不注意性の強い場合は、スケジュール確認や準備を怠りやすいので、「予定を詰めすぎて遅刻してしまった」という事態に陥る人が多いでしょう。

専門家の中には、こうした時間管理が苦手な傾向を「時間処理の障害(Temporal Processing)」として、大きな特性の一つとして捉えている方もいます。

例えば、臨床心理士の中島美鈴氏は、「ADHDの方は、特性上、時間の経過を把握することが難しい」ということを述べています。

そのため、「本人の見積もっている時間」と「実際にかかる所要時間」との間にズレが生じやすく、計画を立てても想定通りに進まずに締め切りを過ぎたり、準備に手間がかかって待ち合わせに遅れたりすることが、こうした悩みにつながるそうです

タスク管理ができなくて辛い

タスク管理ができなくて辛い

4つ目は「タスク管理がうまくいかない」です。

タスク管理とは、対応すべき業務や課題(タスク)を的確に把握し、進捗管理を行うことを言います

以下のような作業がタスク管理に該当します。

  • 業務遂行までに必要な工程を洗い出す
  • 洗い出した工程をもとに計画を立てる
  • 作業に優先順位を付け、進捗状況を記録する

ADHDの方は、物だけでなく、考えを整理することにも困難を感じやすい方がいるため、必要な工程や作業をうまく切り分けられないと言われています

また、業務が溜まってくるとタスクそのものが頭から脱落したり、新規の案件に気を取られて優先順位を見失ったりします。

こうしたタスク管理は仕事の組み立ての基本になるため、悩みとして挙げる人は多いです。

気が散りやすい!集中ができないので辛い

気が散りやすい!集中ができないので辛い
気が散りやすい!集中ができないので辛い

5つ目は「気が散りやすくて集中できない」です。

仕事をする上では、ある程度、集中的に業務を片付けなくてはならない場面があります。

特に、締め切りに追われているときや繁忙期などは、短時間で多くの仕事を処理する必要があるでしょう。

しかし、ADHDの特性上、人から話しかけられたり、仕事以外に気にかかることがあったりすると、そちらに気を取られて集中できないという人が少なくありません

結果として、パフォーマンスが上がらないことが悩みになるようです。

興味のあることしできなくて辛い

興味のあることしできなくて辛い
興味のあることしできなくて辛い

ADHDの方は「興味のあることしかする気になれない」とよく言います。

実際、ADHDの特性の中には「特定の分野や興味のあることに異様な集中力を発揮できる」というものがありますが、この特性が裏目に出ると、悩みに変わります

特に、仕事では、興味の有無に関わらず、対応しなくてはならない場面が多々あります。

ADHDの方に限った話ではありませんが、やる気が起こらないまま嫌々作業を続けることが苦痛だ、という悩みを持つ人は一定数います。

適職がわからなくて辛い

とが好きな人に関わる仕事
適職がわからなくて辛い

7つ目は「自分に合う働き方や向いている職業がわからない」です。

先に述べた「タスク管理が苦手」のように、ADHDの特性の中には、仕事の土台を崩しかねない特徴があることは確かです。

「ミスや遅刻が多い」というのも、その一つでしょう。

そのため、自分に合う働き方や適職が分からず、職場を渡り歩く人もいます

とはいえ、あなたのADHDの特性を理解すれば、あなたに合った職場や職業は見えてきますので、あまり悩みすぎないことが大切です

誰やどこへ相談するかわからない

特に、ADHDの特性が見られるものの「まだ疑っている」段階の方は、こうした悩みを持つことが多いでしょう

中には、「いきなり病院に行くのは気が引ける」という人もいます。

また、グレーゾーンの場合は、検査を受けたのに確定診断が下りないことで、適切な支援が受けられず、職場での理解も得づらいことで悩む人が多いと言われています

仕事に辛いADHDの方が実践したほうがよい対策

事に悩むADHDの方は、どのような対策を講じるとよいのでしょうか?

前提として、悩みを一人で抱え込まずに、周りに助けを求めることが大切です

ADHDに限らず、発達障害に伴う悩みや問題を抱え込むと、うつ病のような「二次障害」につながる場合があります。

そうならないためにも、できるだけ周囲の同僚やご家族と悩みを共有して、必要に応じた支援を受けることが重要になるのです。

医師や支援機関に相談

ADHDに伴う悩みをお持ちの方は、まずは「医師や支援機関に相談」しましょう。

かかりつけ医は、あなたがADHDの特性とうまく付き合っていく上で、大切なパートナーです

定期的に通院して悩みを共有すれば、あなたに合ったアドバイスを得られるでしょう。

特に、前に述べた「二次障害」をお持ちの方は、まずは医師に相談して、治療を進めるようにしてください。

また、公・民を問わず、発達障害を含む障害をお持ちの方をサポートしている機関は複数あります

具体的には、以下の支援機関が挙げられます(各項目のリンクをクリックすると、全国の一覧を紹介するサイトが新しいタブで開くます)。

「就労移行支援事業所」のように、仕事の悩みにしっかり寄り添って解決策を提示してくれる機関もあります。

もし、どの支援機関が適切か分からないという場合は、お住いの自治体の障害福祉課が窓口になりますので、お悩みの方は一度、問い合わせてみるとよいでしょう。

就労移行支援事業所

2つ目は「就労移行支援事業所に通所する」です。

就労移行支援事業所では、病気や障害をお持ちの方を対象に、障害者総合支援法に基づいて行われる障害福祉サービスを提供しています

利用にあたって、職歴の有無は問われません。

また、障害者手帳は必須ではなく、専門医による診断書があれば支援を受けることができます。

支援の詳細は事業所ごとに異なりますが、あなたの特性に合わせた「個別支援計画」に基づき、仕事の相談からメンタル面の相談、コミュニケーションの訓練、専門スキルの習得、就職先の紹介までと、幅広いサポートを行っています。

また、就職・転職された方の「職場定着支援」をあわせて行っている事業所もあります。

就労定着支援では、一般的な定期面談の他に、就職先での業務内容や業務量の調整といった、職場で長く働き続けるためのサポートが受けられますので、仕事が続かないことでお悩みの方には、特にオススメです

整理整頓だけする時間

3つ目は「整理整頓だけする時間を設定する」という対策です。

一日のうちに「整理整頓しかしない時間」を設けると、自分の行動やタスクを一度落ちついて確認できる機会ができます

まずは、時間の枠を設定することが大切です。

その時間に、メモを一つの手帳・ノートにまとめたり、いま取り掛かっている業務に直接関係のない書類を決まったところに片付けたりすれば、仕事の見通しがよくなるでしょう。

リスト化

「徹底的にリスト化する」というのも有効です。

特に、タスクの見落としや忘れ物が多いというADHDの方にオススメの対策です。

リスト化のコツは、できるだけ「一つの」ノートや紙など、媒体をまとめることです

その上で、仕事や持ち物を書きだし、完了したら線を引いて消す習慣をつけましょう。

マーカーの色にルールを設けて優先順位をコントロールするなど、工夫したリスト作成ができれば、さらに仕事が楽になるかもしれません

前日に準備

5つ目は「持ち物などを前日に準備する」です。

これは、当日の支度に時間がかかることで遅刻しやすい人、忘れものをして取りに戻ることが多い人にオススメな対策です

さらに、持ち物を「できるだけ一つのバッグにまとめる」習慣をつけると、より効果が上がります。

前日に準備しても、バッグが複数あると、バッグごと忘れる可能性が生じますので、普段から持ち歩くバッグを一つに決めておくのがよいでしょう。

ゲーム要素とする

「ゲーム要素を取り入れる」という方法もあります。

これは特に、興味のあること以外はやる気になれないという人に有効です

医学博士である星野仁彦先生は、ADHDの方はゲームやネットなどにはまりやすく、寝食も忘れてのめり込む傾向が顕著だと指摘しています。(参考:星野仁彦『発達障害に気づかない大人たち』)

観方を変えれば、ゲームやネットにはまりやすい傾向を利用することで、仕事に対しても集中力を切らさずに取り組める可能性があるのです

ここで言う「ゲーム要素」とは、競争心をあおられるようなことや勝負事のこと、という程度に捉えてください。

具体的には、タイムアタック形式のようにどれだけ早く作業を終えられるかを計測してみたり、一緒に仕事をしている同僚とどちらが多く契約を取れるかを競ってみたりするといった方法が挙げられます。

アプリやツールを利用

7つ目は「アプリやツールを利用する」です。

スマートフォンの内蔵アプリや、Googleの提供しているカレンダーアプリのように、設定した時刻になるとプッシュ通知をしてくれる無料のアプリは数多くあります

こうしたアプリの「リマインダー機能」を活用すれば、タスクや予定を忘れずに済むでしょう。

また、「Time Tree」のような予定共有アプリを使って家族や同僚とスケジュールを共有し、予定を忘れかけているときは声を掛けてもらうなど、アプリを足掛かりとして支援を求めるのも有効です。

最近では、ADHDの方の支援目的で開発された「タスク管理ツール」なども注目を集めています

雇用枠を見直す

ADHDの方の中には、障害者向けに設けられた「障害者雇用枠」ではなく、通常の「一般枠」で就労されている方がいるのではないでしょうか。

その場合、障害者雇用枠に再就職することで、仕事の運びが楽になる可能性があります。

障害者雇用枠では、障害特性に合わせて仕事内容や業務量を調整できるなど、特別な配慮を受けることができます

ただし、一般枠と比較すると、給与・キャリア・待遇の面で差が生じるかもしれないというデメリットもあります。

障害者雇用枠での就労には、一般的に、障害者手帳の取得が必要です

「どちらの雇用枠が向いているか」「障害者手帳をどう取ればよいか」など、判断に迷う方は、前に述べた就労移行支援事業所などの支援機関で相談が可能ですので、興味のある方は問い合わせてみましょう。

ADHDに悩む方に向いていると言われる職業と働き方

ADHDに悩む方に向いていると言われる職業と働き方を紹介します。

ただし、向いている・向いていないは、(ADHDの傾向を含む)その人の特性によっても異なります。

それゆえ、これから紹介する職業や働き方が、必ずしもあなたに向いているとは限りません。

不注意性の強い方に向いている職業

ADHDの方は、不注意によるミスや抜け落ちが多い傾向にありますが、これは「アイディアが次々に思い浮かぶ」ことに一因があると言われています

こうした不注意性にも関係している「発想力と独創性に富んでいる」という特性がある方の場合、以下のような職業が向いていると言われています。

  • デザイナー
  • アニメーター
  • イラストレーター

上記の職業であれば、持ち味である発想力・独創性を活かしやすいでしょう。

多動・衝動性が強い方に向いている職業

具体的には、以下の職業が該当するでしょう。

  • 営業職
  • ジャーナリスト
  • カメラマン
  • 起業家

特定分野への関心が強い方に向いている職業

特定分野への関心が強い方には、専門性の高い、以下のような職業が向いていると言われています

  • プログラマー
  • エンジニア
  • 研究者

ADHDの方は、関心分野と職種の専門性がマッチしたときには、素晴らしい成果を発揮できる可能性があります

発達障害に関する著書を多く残している福島学院大学大学院教授の星野仁彦先生は、専門的な資格を取ることでなれる専門的技術職こそがADHDの人の一番の適職だと明言しています。(参考:星野仁彦『発達障害に気づかない大人たち〈職場編〉』)

とは言え、興味が持てる分野は人によって異なりますので、上記の3つの職業が必ずしも適職であるとは限りません。

ADHDの方に向かない職業

反対に、ADHDの方が向きづらい職業として、以下が挙げられます。

  • 秘書
  • 経理職
  • 事務職

秘書のように「シビアなスケジュール調整が求められる仕事」や、経理・事務職のように「細やかで正確な処理が求められる仕事」は、ADHDの不注意特性と相性がよくないと考えられます

また、いずれも内勤が基本となるという点でも、行動力を活かしづらいでしょう。

とはいえ、具体的な業務内容・担当によっては、ADHDの特性を活かせる場合もありますので、対策がマッチすれば、仕事を上手に進められる場合もあります。

それゆえ、上記の向いている職業・向きづらい職業は、あくまでも一例として捉えてください。

ADHDの方に合った働き方

一般的に、ADHDの方には「自由度の高い」働き方が合っているとされています

以下の3つの就労形態が、具体例として挙げられます。

  • フレックス制
  • フリーランス
  • 裁量労働制

裁量労働制とは、実労働時間ではなく、残業時間・残業代も含めてあらかじめ定められた労働時間分の給料が発生する、みなし残業制の一種です

働き手の裁量で残業や業務の進め方を決められるため、自由度は高いでしょう。

フレックス制とは、始業と終業の時間を固定せずに、就業時間の設定を働き手にゆだねる就労形態のことです

一定期間における総労働時間を定めることで、その範囲内であれば1日単位での始業と終業の時間は働き手の方で決めることができます(ただし、「コアタイム」と呼ばれる必ず就業していなくてはならない時間が規定されている場合が多いです)。

具体的には、今日は朝8時から夕方5時まで働く、明日は昼12時から夜9時まで働く、といった働き方が可能になります。

フリーランスは、組織に属さずに個人で業務を請け負う、自由業を意味します

近年では、クラウドサービスの進歩や今般の新型コロナ禍により、時間や場所にとらわれない働き方が浸透しつつあり、珍しいものではなくなってきています。

上述のような自由度の高い働き方であれば、ADHDの人の独創性や行動力を発揮しやすいのではないでしょうか。

まとめ:ADHDの仕事の悩みは対策次第で解決

ADHDの人が抱えやすい悩みから、実践的な対策、向いていると言われている職業・働き方を紹介してきましたが、あなたの仕事に取り入れられそうなものは見つかりましたか?

繰り返しにはなりますが、大切なのは、周囲の人や専門家に協力を求めることです

特に、かかりつけ医の先生への相談は、欠かさないようにしましょう。

その上で、状況に応じて、専門の支援機関を頼りながら、対策を実践していくのがオススメです。

ぜひ、一人で抱え込まずに、支援先に相談・問い合わせをしてみてください

ADHDやASDはなぜ辛いと仕事に感じる?仕事や働き方、適職を解説

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

精神障害者保健福祉手帳 保持者&障害年金受給者身体です。今は発達障害の就労支援に通っています。

障害手帳もちで会社はクビになり今は無職です。この発達障害のブログを作成することが心の支えです。家族もローンもあります。発達障害でも頑張れるを皆様にお届けします
オンラインだからこそできるサポートを大切にしていきます。

コメント

コメントする

目次
閉じる