発達障害の人は、自分に合う仕事は多くないと感じていませんか?それなら就労支援にもIT起業の仕事がふえてきたので私にもできるかもと思う人がいるかもしれません。経済産業省の調べによると、2015年の時点ですでに約15万人もの人材が不足していたようです。また2030年になると、約6倍の59万人もの人材が不足する予想です。
しかし、IT企業に就職するまえに働き方をよく考えてください。わたしの経験上、契約形態がわからなければとてもくるしみます。ただIT企業だからと選ぶのはやめたほうがよいと思います。

「SES」という言葉は、IT業界で働いていれば一度は耳にしたことがあると思います
発達障害者がSESをやるのは、厳しいでしょうか?引用元:yahoo知恵袋
【発達障害やADHD向け】IT企業のSESと社内SEの違いは何?【体験談】
発達障害(ADHD)はIT企業のSESは向いてないことはない?発達障害
まずはシステムエンジニアやプログラマについて紹介します。「ADHDはプログラマーに向いているのか?」について、結論からお伝えすると、次のとおりです。実際に満足度指数が下の図からもほかの職種より高いんですよね。
- ADHDの特性などが、プログラマーに向いていることはある
- 逆に、ADHDの特性などによって、プログラマーに向いていないこともある
- ADHDに無関係な部分の性格や、勤め先の制度や理解度も関係する
- よって、「ADHDだから」という理由「だけ」で、プログラマーを目指すのはオススメしない
- 「実際のあなた向きの仕事・職場」については、就労移行支援事業所などの「専門家」に相談することがオススメ
- エンジニアのお仕事でADHD、アスペルガー(ASD)の特性を活かせるかどうかは、興味、働く職場環境によって左右される。
- 特性を生かせると、周囲の「なんで普通のことができないの?」が気になりません



ただ、IT企業のSESは契約自体が違うため働くことに悩む人がいるかもしれない。
ADHDとは?発達障害のひとつ
ADHD(注意欠如多動症)とは、「発達障害(神経発達障害、神経発達症)」という、脳の機能障害の分類の一つです。
ADHD以外の発達障害には、ASD(自閉スペクトラム症)やSLD(限局性学習症群)などがあります。
発達障害における「脳の機能障害」とは、脳の機能のバランスにばらつきがある、つまり突出している機能や十分に発達していない機能があるといった状態のことを指します。
もちろん、誰の脳機能にも多少のばらつきはあります。
その上で、ばらつきが大きく、学校や家庭での生活の妨げとなる場合に、医師の診察のもと、発達障害という診断がなされます。
かつては、「育て方や環境によって発達障害になるのではないか」という見方もされていました。
ですが、現在では「発達障害は後天的になるものではなく、脳の機能の偏りが関係する生まれつきの特性である」と結論づけられています


ADHDの特性
ADHDには多くの特性がありますが、その中でも下記の2点がよく見られるものとして挙げられます。(参考:田中康雄『大人のAD/HD』)
- 不注意…忘れ物やケアレスミスが多く、確認作業を苦手とする
- 多動・衝動性…気が散りやすく、貧乏ゆすりなど常に身体を動かしていないと落ちつかない
その他にもよく挙がる特徴として、「マルチタスクやスケジュール管理が苦手」といったものがあります。
ADHDの強み!(発達障害)
ADHDの特性の職業上の強みは、例えば下記の5つを挙げることができます(参考:榊原洋一『図解 よくわかる大人のADHD』)。
- 発想力に富んでいてアイディアが豊富
- 好奇心旺盛で新しいことにチャレンジできる
- 興味のある分野には没頭することができる
- 決断力があるのでスピーディーに物事を判断できる
- 感覚に優れていて周囲の環境に敏感
上記の特性をうまく活かすことができれば、主に多動・衝動性から生まれる、職業上の強みにつながるかもしれません。
ADHDの弱み(発達障害)
反対に、ADHDの特性が、仕事の上で弱みになることもあります。
代表的なものは、以下の5つです。(参考:日本精神神経学会「今村明先生に「ADHD」を訊く」)
- 書類の記入漏れなどのミスをしやすい
- 仕事の優先順位をつけるのが苦手で先延ばししやすい
- 複数案件を処理しようとすると業務効率がぐんと落ちる
- 整理整頓が苦手で書類や物をなくすことが多い
- 感覚に優れていて他人の意見に耳を傾ける前に発言したり行動したりする
発達障害者がSESをやるのは、厳しいでしょうか?引用元:yahoo知恵袋
【発達障害やADHD向け】SESとは?
クライアントのシステム開発やインフラ環境構築・運用を行う為にエンジニアの技術を提供するサービスを指します。その際にクライアントとベンダー間で契約を結びますが、クライアントの要望によって契約形態が異なります。



発達障害者でIT業界で働いている人もいると思いますがSESという契約で苦しんだ人、もしくは向いているのかわからないかと思います。
SESの契約形態は?


IT業界におけるシステム開発の契約形態は下記のように2つあります。
[1]顧客から依頼されたシステムの完成を約束し、納品する
(この場合、顧客は納品物の対価を支払います)
[2]技術者の労働を提供する
(この場合、顧客は技術者の労働の対価を支払います)



SESは[2]に当てはまります
SES契約では、システムエンジニアの能力を契約の対象とし、客先のオフィスにエンジニアを派遣して(常駐)、技術的なサービスを提供します。
とくに下記の三つに分けられると思います。大きく分けると派遣契約との違いは、指揮命令権の所在となります。SES契約でありながら、実態として顧客の指示で動いていた場合、違法な偽装請負となります。
発達障害者(ADHD)がIT企業のSES大丈夫?働くメリット


発達障害者(ADHD)がSESで働くためのメリット①:幅広く専門的なスキルを習得
発達障害者にとっては、発想力に富んでいてアイディアが豊富であったり、好奇心旺盛で新しいことにチャレンジできる環境であることは特性がいきれば楽しい職場になるでしょうね。
SESのエンジニアは参画するプロジェクトごとに様々な企業の開発現場に常駐し、開発作業を行うことになります。
プロジェクトによって必要とされる技術も異なることから、多くのプロジェクトを経験することでITエンジニアとして幅広く専門的なスキルを習得できるでしょう。
発達障害者(ADHD)がSESで働くためのメリット②:人間関係を変えることができる
発達障害の人は自分にとって苦手な人と付き合うのが苦手な人がいます。SESでは人間関係が固定化することはありません。
私の場合は気が合わない人にはとことんに嫌われることがありました。それを別の職場環境に変更できるのであればどんなに楽だろうと思ったことは多々あります。
SESのエンジニアはクライアントの開発現場で仕事をすることになるため、他の様々なSESのエンジニアともつながりができやすい状況にあります。
仕事を通して高いスキルを持っていることが伝われば、人脈を利用して良い転職先を見つけられる可能性もあります。
発達障害者(ADHD)がSESで働くためのメリット③:過集中が防げて残業時間がすくなくてもよい
私の体験談であればSESはエンジニアの労働力を提供するためです。あらかじめ決められた契約で時間を労働以上に強いられません。過集中を防ぐことは可能かと感じます。よって2次障害の病気になることもすくないかもしれません。ただホワイト起業でのSESが前提となりますのでご注意ください。
SESのエンジニアは成果物に対する責任を持つ必要がありません。そのため、残業してでもシステムを完成させなければ契約違反になるということもありません
発達障害者(ADHD)がIT企業のSES大丈夫?働くデメリット


発達障害者(ADHD)がSESで働くためのデメリット①:システムの最後まで携わらない



これは発達障害者にとってはメリットかもしれませんが。
SESで働くエンジニアが関わるプロジェクトは、大きな案件のほんの一部分であることが多いです。
SI業界は多重下請け構造になっており、基本的に大手SIerが大規模なプロジェクトを受注し、案件を細かく分けて下請けである中小企業に発注します。
発達障害者(ADHD)がSESで働くためのデメリット②:年齢によってできない案件がある



私の場合は発達障害が40代で見つかりました。新しく覚えるにはやはり若い人間のほうが給料もやすいですし、起業も使いやすいと感じます。
受注した案件の中でも比較的スキルや経験を要求されないようなプロジェクトは、育成を目的として若手のエンジニアに回されるケースが多いでしょう。ある程度の年齢になると選べる案件がへってきます。
もちろん、高いスキルをもっていれば発達障害のSESえもどのような現場でもニーズはたかいと思います。とにかく、発達障害の特性を活かして仕事の幅を広げる必要がありあります。
発達障害者(ADHD)がSESで働くためのデメリット②:希望とは異なる案件
私の場合ですが発達障害者は好奇心旺盛で新しいことにチャレンジできるのが多いと思います。過集中にもなりやすいですが、興味のない仕事ですと一切やるきがなくなります。
【発達障害者(ADHD)向け】SESと社内SEの違いとは?


SESと社内SEの違いとは?
SESは客先に常駐して依頼された開発を行うことです。社内SEとは自社サービスの開発を行うことを指します。自社開発企業はSES企業に案件を発注することもあるため、SESから見ると自社開発はエンドユーザー企業というポジションになることもあるでしょう。
【発達障害者(ADHD)向け】IT企業でSESか社内SEか迷ったらおこなうこと
IT企業でSESか社内SEか迷ったらおこなうこと①:プログラミングを学ぶ
HTML,CSS,Javascriptを無料で学ぶことができます。無料体験を通して、「本当にエンジニア(プログラミング)に興味持てるのか」試すことができるのです。
IT企業でSESか社内SEか迷ったらおこなうこと②:発達障害(ADHD)に適した職場はどこで探す


IT企業でSESか社内SEか迷ったらおこなうこと③:技術者としての専門職がある会社
エンジニアを採用している会社の多くは、プログラマ、もしくはシステムエンジニアとして採用することがほとんどです。
将来的にはプロジェクトマネージャーになることを期待されますね。またはスペシャリストという道を選択することもできます。
スペシャリストは人とのかかわりを持たず、エンジニアとして追及することができます。集中が止まらない人にとってはとっても向いています。
スペシャリストとしての道が会社にあるか確認してみるのもよいでしょうね。
IT企業でSESか社内SEか迷ったらおこなうこと④:障害者雇用枠がある会社に入る
楽天のように積極的に障害者雇用をおこなっている会社もあります。社員の過半数が発達障害という企業もあります。そのような会社を探すのもよいかもしれません。
懸念事項としては、採用する側の負担が増えることから、年収が一般社員よりも低い傾向にあります。私のように家庭や家のローンがある場合にはしっかりと障害者雇用枠ではたらくか検討したほうがよいでしょう。
IT企業でSESか社内SEか迷ったらおこなうこと⑤:クラウドソーシングを使う
チームで仕事することがなく、担当者と1対1(担当者の指示に従っていれば良い)で業務を進めることができます。
クラウドワーカにプログラミングの業務を依頼してきたが、クラウドワーカーが数人のチームで仕事をすることはなかったと思います。
クラウドワークスの仕事は、市場に比べると安い料金で働くことが多いです。
実績をつくるまではクラウドソーシングで経験を積みましょう。実績がついてきたら自分でサービスを作ったり、企業から直接受注したりして稼いでいくのがよいかと感じます。
まとめ:IT企業にも色々あるのでSESか社内SEかしっかり考えよう
発達障害者が一人で悩むのは苦労するかもしれません。そういう場合には就労支援や障害者向けエージェントに相談するのが一番の協力者になってくれると思います。


















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